ジョブ型に☆ワープ

ジョブ型雇用の時代に対応した働き方がテーマ

「業界研究」電池業界

ここでは伸びる可能性の高い狭い「業界研究」を行って、関連企業のリストアップを行うことを目的としています。
地方にある優良企業を発掘していきましょう。

はじめに

2030年代にガソリン車の販売が、主要国で禁止される動きになってきています。
したがって、電気自動車用の電池にかかわる業界は、今後伸びるでしょう。

f:id:biz_aspect:20210612030626p:plain

電池メーカの表

上の表に電池メーカーのリストを示しましたが、電池メーカーは自前ですべて作っているわけではありません。
電池はいくつかの要素・部品で出来ており、それらの要素・部品を作っている会社から部材を調達して、電池を製造しています。
完成品メーカーとしては日中韓のメーカーが多いです。

そこで現在主流のリチウムイオン電池と。将来有望とされている全個体電池の構造の
それぞれの構造を簡単に説明し、どのような企業が各要素を作っているか分析します。


リチウムイオン電池について

f:id:biz_aspect:20210612030711p:plain

リチウムイオン電池の構造



図はリチウムイオン電池の構造を示したものです。

正極、負極そしてセパレータがあり、電池の容器内は電解液と電解質で満たされています。
これらの構成要素は同じ会社で作っていないため、多くの会社が関わって電池が作られることになります。

以下に、それぞれの要素の説明をします。

正極:リチウムと金属を含む酸化物
負極:黒鉛を用いることが多い
セパレータ:微小な穴が多数空いた膜
電解液:有機溶媒に電解質を溶かしたもの
電解質:リチウム化合物


これらの部材メーカを以下にまとめてみました。基本的に化学系のメーカーです。

f:id:biz_aspect:20210612030742p:plain

リチウムイオン電池の部材メーカ

本社はさすがに東京に置いている例が多いですが、研究所などは地方にあるケースが多いことがわかります。
 

全個体電池について

全個体電池とは、従来の電池の液体の電解液の代わりに固体の電解質を用いたもので、
リチウムイオン電池と比較すると、セパレータと電解液が不要です。
以下に全個体電池の構造を示します。

f:id:biz_aspect:20210612030810p:plain

全個体電池の構造

 

液漏れが無く、正極と負極が接触する危険性が低いため、安全とされています。
低温と高温における動作も安定しているといわれ、そこはメリットとなります。
しかし、電池の内部抵抗が大きく、電流を取り出しにくいデメリットがあります。ですが、これも形状を薄くするなどで解決できるようです。

トヨタ自動車がこの分野で進んでいると言われており、パナソニックと提携しています。
大型のものを開発したと報道のある日立造船も有望でしょう。
小型の全個体電池ではTDK村田製作所・マクセル・太陽誘電などが積極的です。
他の分野の電子部品ですでに有名なメーカが力を入れる場合が多いようです。


まとめ

今回は電池関連企業を調べました。本社は東京であっても、研究所などは地方にあることも多いようです。
地方移住を検討されていてかつ、ご自身のスキルの合う方は転職の検討もできるのではないでしょうか。